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連の紹介

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●ごあいさつ

岡秀昭連長

娯茶平七代目連長
岡 秀昭

終戦間もない1946年(昭和21年)5月に誕生した娯茶平の踊り方は、「娯茶平調」と呼ばれ、三大主流の一角を成しています。
ゆったりとした正調のお囃子に合わせて魅せる、日本の古典芸能である能を思わせる「すり足」は娯茶平独特の足運びで、国内はもちろん欧米やアジアなどの海外公演でも好評を得ています。
今では連員数が300人を数え、「タメ、間、情」がある踊りとお囃子を極めようと一丸となって努力しています。
まさに「一生を捧げ悔いなし阿波踊り」です。

●連名の由来について

阿波弁で「でたらめな人」という意味を「ゴジャ」「ゴジャブロゥ」と呼びます。戦禍の跡が残る昭和20年代、ひとときでも憂さを忘れて踊りたい─。そんな阿波踊り好きが集まり結成されたことから、娯茶平と命名しました。

●男踊り
腰を低く落とし、地をはうように進む。

男踊り地をはうように腰を低く落とし、巧みに団扇を操る男踊り。足は能のようにすり足で動かせ、手は上下左右に自在に振り、少しずつ歩みを進める。視線を落として粛々と踊る男たちの頬を汗が伝う。自己陶酔に浸っているかのように見える踊り姿は、神々しささえ感じさせる。

【MEMO】
男踊りの技法「網打ち」はこうして始まった。

「網打ち」は、男踊りの踊り方の一つ。漁師が網を前方に放り投げ、たぐり寄せるような動きで、連の踊り手が使っていたもの。表現力が問われる高度な技法で、ベテランの域に達した踊り子のみが使うことを許されるという。1981年に岡秀昭連長が命名して、一躍有名になった。

●女踊り
品よく、優雅に、艶やかにがモットー。

女踊り整然と隊列を組み、艶やかに踊る女踊り。編み笠からそっとのぞおく表情の色っぽさに驚く。スローテンポのリズムに合わせて、方と腰をゆらめかせる姿は、息をのむほど美しい。

●女ハッピ踊り
キレのよい団扇さばきで、粋に踊る。

女ハッピ踊り通称「モモ」と呼ばれている女ハッピ踊り。女性の可愛さ、美しさと男性的な粋さを兼ね備えるキレのある踊りが身上。満面の笑みで観客を魅了する。

●ちびっ子踊り
赤ハッピの子供たちの笑顔が弾ける。

ちびっ子踊り幅広い年代のメンバーが参加しているのが娯茶平の特色。ちびっ子踊りでは、5歳から12歳までの子供たちが笑顔で踊る。今では他連でも見られる頭の上のねじり鉢巻きは、娯茶平が初めて使ったもの。小学6年の夏を終えると巣立っていく。

●鳴り物
笛と三味線が醸す情感あふれるメロディ。

鳴り物鉦、笛、三味線、大太鼓、締太鼓、大革で構成するお囃子陣。舞台では尺八や胡弓なども加わる。笛と三味線が聞こえる情感あふれるサウンドが娯茶平の特色で、打楽器が加わった大編成の迫力に「遠くから蒸気機関車が近づいてくるようだ」と形容されることも。

【MEMO】
「赤笛隊」と「三味線娘」

娯茶平の鳴り物の特色は、笛と三味線が聞こえること。そのため、笛と三味線の奏者が多い。「赤笛隊」は1996年に結成。紅に塗った揃いの笛を手に、総勢50人の奏者が一斉に“よしこの”を奏でる。「三味線娘」は2001年に結成。若手連員を前面に出し、三味線の風情をアピールしている。